外壁塗装に雨は大敵と言われています。外壁塗装には塗料を使うため、雨が降ってきた場合は作業を中止するのが一般的です。また、雨が降っていないとしても天気の条件によっては、作業を中止するのが望ましい場合もあります。
外壁塗装を業者に依頼する予定だが雨の日が多そうで心配、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本記事では、藤枝市・焼津市・島田市で外壁塗装20年の実績を持つ「塗りかえ鈴覚」が、雨の日の外壁塗装において中止する作業と雨でもできる作業、中止した際の工期と費用に関する疑問を詳しく説明します。
冒頭でも説明した通り、外壁塗装に雨は大敵です。そのため、雨が降ってきた場合は基本的に塗装の作業は中止となります。雨が降っていなくても天候によっては、中断せざるをえない場合もあります。
一方、塗装作業でなければ、雨が降っていたとしても一部の作業は進めることが可能です。
以下では、雨が降った場合に塗装作業を中止する理由と中止となる天気の条件、雨でもできる作業について詳しく説明します。
外壁工事で雨が降った場合、塗装作業は中止しなければなりません。
乾いていない塗料に雨がかかってしまうと、塗料が流れてしまうためです。塗料が流れてしまうと、重ねて塗ることができず、外壁塗装を美しく仕上げるのが難しくなります。
また、塗料に雨が混ざってしまうと塗料の成分が薄まってしまい、塗料本来の性能を発揮できません。薄まった状態の塗料は通常よりも耐久性が落ち、ひび割れや白化、剥離などの不具合が起こる原因となってしまいます。
施主としては、雨の中でも作業を続けてくれる業者のほうが、すぐに作業を中断する業者よりもありがたいと考えるかもしれません。しかし、雨の中塗装作業を続けると上記のように弊害が生じるため「雨が降ったら塗装作業は中止」という原則を覚えておきましょう。
反対に、雨が降ってきても塗装作業を続ける業者であれば、注意が必要です。雨の中でも塗装を続けている場合には、中止するように伝えましょう。
前述の通り、塗装作業は雨の中では作業できません。しかし雨以外の場合でも湿気が高い場合や、気温が低い場合も塗装作業は中止になる場合があります。
外壁塗装は2回、3回と重ね塗りが必要です。重ね塗りは1度塗った後に、適切な乾燥時間を確保する必要があります。乾燥時間は気温と湿度に左右されるため、雨が降っていなくても条件によっては塗装作業が難しくなります。
塗装作業が中止となる気温と湿度の目安は次の通りです。
・気温:5度以下
・湿度:85%以上
同様に、外壁に霜や結露がある場合も塗装に適していません。また、強風で砂が舞うような状況下も、外壁塗装を中止する場合があります。
塗装作業は雨などの天候条件によって作業を中止しなければなりませんが、その他の作業は雨でも進められるものがあります。
まず「足場の設置作業」は雨でも行うことができます。外壁塗装で高所作業が必要な場合には足場を設置しなければなりません。台風などあまりにも天気が悪い場合を除いて、足場の設置や解体は雨の影響が少ないため作業を進めることができます。
下地処理の前の「高圧洗浄」も雨の影響を受けないため、悪天候でも作業を行うことができます。
また、塗料の付着させたくない箇所への「養生」も、あまり天候の影響をうけないため雨でも作業する場合があります。
その他、作業前の「近隣挨拶」や「完了検査」も天候は関係ないため、雨の日でも行うことができます。
外壁塗装の塗装中に雨が降ってきた場合には、工事をすぐに中止する必要があります。塗装業者は作業を行う前に天気予報を確認しているため、作業中に雨が降ることを予想できる際は、始めからその日の塗装作業を進めないのが一般的です。
しかし、予報が外れて思わぬ雨が降ってきた場合には、外壁が濡れないように養生をして作業を中断します。
乾ききっていない塗装面に雨が降ってきた場合、心配な方は目視で塗装面に異常が発生していないか経過を確認しておくと良いでしょう。
ここまで説明してきたように、雨の日の塗装作業は中止となります。また、塗装職人は作業中の天気だけでなく、塗りたての塗装が乾燥するまでの間に濡れてしまわないかも気にしています。そのため、塗装後すぐに雨予報が出ている場合はその日の作業を行わないという判断を下すケースもあります。
このように、外壁塗装はどうしても天候に左右される作業のため、作業が順延になることは避けられません。塗装店は工程を組む際に雨などの悪天候を踏まえているため、工期に大きな影響が出ない場合がほとんどです。
しかし、長期的に雨が続くと工期が伸びる場合もあります。梅雨時など雨の多い時期に外壁塗装を依頼する場合は、工程を事前に確認しておくと安心です。
雨によって外壁塗装の作業が中断され、作業日が増えると「追加費用が発生するのでは?」と心配になるかもしれません。しかし、雨によって作業が中止されても基本的には追加費用は発生しません。
なぜなら、外壁塗装の見積もり金額は、塗装の範囲に対して出しているためです。作業ごとに1㎡ごとの単価が決まっており、作業する面積に応じて費用が決まります。作業が中断したとしても作業範囲に変更はないため、費用が増えるわけではありません。
見積もり時と費用が変わるとすれば、工事内容の変更や追加工事が発生する場合です。例えば、外見からは判断できない部分に補修が必要な箇所が見つかったことで、追加の工事を行うと、その分の工事費用が追加で必要になります。
雨の場合は塗装作業を中止するのが原則ということをお伝えしてきました。しかし、業者によっては雨が降っていても外壁塗装を続けるケースも耳にします。
「これくらいの雨なら作業しても問題ありません」などと言い、作業を続ける業者には注意が必要です。
雨の中でも強引に作業を続けるのは「工事の案件を複数抱えており、工期を遅らせられない」などの理由が考えられますが、いずれにせよ雨の日は塗装してはいけません。
雨の日でも作業を続けている場合は、責任者に作業を辞めるよう伝えましょう。
ほとんどの塗装店は誠実な対応をしてくれるため、雨の日は作業を中断して品質を重視してくれます。しかし、前述したように雨でも作業を続ける業者もあります。
業者選びの際には、雨が降った場合はどのような対応をとるかを、聞いておくことをおすすめします。基本的には中止することや、作業中に雨が降ってきた際の対処法を理由とともに説明してくれる業者であれば安心して依頼することができます。
雨の日の対応を聞くことは、信頼できる業者を見つけることにもつながります。
ここまで外壁塗装の雨での作業について解説しました。塗装が雨に濡れてしまわないように、雨の日の塗装作業は中止が原則です。雨で塗料が塗れたまま作業を続けてしまうと、ひび割れや白化、剥離などの不具合が起きかねません。
「塗りかえ鈴覚」では高品質な外壁塗装を提供するために、お客様の同意を得た上で雨の日の塗装を中止させていただいています。
雨による工期の伸びや費用について不安があれば、お気軽にご相談ください。藤枝市、焼津市、島田市で外壁塗装をお考えの方は、ぜひ「塗りかえ鈴覚」にお問い合わせください。
私たち鈴覚は、21世紀の日本の塗装業界の健全発展を願って
『日本建築塗装職人の会』に加盟しています。
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