「最近、塗装配色の本を書いたんです」とお客さんにお話しすると、「塗装屋さんが本を?」と、驚かれます。
本を書いたのは、色にこだわれば、自然と塗装の耐久性も高まるということを知っていただきたいと思ったのがきっかけです。
というのも、多くの方は「見栄え重視の塗装では長持ちしないのでは?」と思われるからです。
実は、美しく塗装するということは、表面だけを取りつくろうことではありません。
高圧洗浄、下地調整、亀裂補修、下塗り、中塗り……本当の美しさは、仕上げ塗りはもちろん、その前の工程も丁寧にやることで生み出されます。
そして、ひとつひとつの工程にこだわるということは、必然的に耐久性も出るわけです。
逆に、それぞれの工程をいい加減にやると、きれいには見えませんし、塗装も長持ちしません。
色にこだわり、美観を高めることは、塗り替えで失敗しないための手段でもあるのです。
ですが、一般の塗装業者はあまり色分けを好みません。
扱う色が多いと材料費が増えてしまいますし、メーカーから仕入れた塗料をただ塗るのではなく、現場で調色する手間がかかるからです。
とくに赤は業者泣かせです。
赤は材料費も高く、通常三度塗りで済むところを、四回は重ね塗りしなければなりません。
鈴覚では、あえてその赤をアクセントとしておすすめしたり、逆にお客さんからリクエストをいただくことが多いです。
たとえコストや手間がかかっても、高い耐久性能と施工品質の証になるなら、そちらを選ぶのは決して損な話ではないと考えているからです。
それに、私たち塗装職人にとっても、色にこだわると、ただの工事が作品づくりになるという喜びが生まれます。
鈴覚は、耐久性と美観性の高い塗り替えを広めるため、全国の塗装職人たちに向けた講演活動も行なっています。
耐久性の失敗がわかるのは数年後ですが、色の失敗は塗り替えたその日からです。
塗装業者を選ぶときは、契約の前に色も含め、どこまで親身になってくれるかが、失敗を防ぐポイントとなります。
あなたの大切なお家の塗装をお考えの際は、『鈴覚』にご相談ください。
私たち鈴覚は、21世紀の日本の塗装業界の健全発展を願って
『日本建築塗装職人の会』に加盟しています。
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